陥没型のにきび跡は

ニキビの跡がデボコになってしまった状態を「クレーター」と呼びます。クレーター状のにきび痕は、自分でにきびをつぶしてしまった場合にできやすいものです。鏡を見た時に赤くふくらんだにきびを発見し、ついつぶして白い芯のようなアブラを出し、何となくスッキリした経験のある人もいると思います。しかしこれが後々深刻なにきび痕を残す原因となるのです。赤にきびができると、にきびの炎症のために周囲の組織が破壊され溶かされて、皮膚がくり抜いたように陥没ができます。つまり赤にきびは、ぽつりとできただけでクレーター状のにきび痕を作ってしまう確率が高いということなのです。さらにここで、指でにきびをつぶすような刺激を与えると、にきびにたまった酸化物質が排出されずに組織内に広がってしまい、ますます炎症を悪化させ真皮まで傷ついてしまいます。にきびが赤く炎症を起こしてしまったら、自分であれこれ処置をするよりも、皮膚科を受診して治療を行なうのが安全で確実です。にきびの状態であれば治療法も選べますが、へこんだにきび痕になってしまうと、完全に元に戻すのは非常に難しいのです。

にきび跡の治療

にきび跡のクレーターを解消するためには、皮膚の組織を再生し、活性化する必要があります。皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層構造になっています。にきび跡のクレーターに関係している部分は、皮膚構造の中心部分にある「真皮」です。にきび跡のクレーターを治すには、この真皮の組織を再生させなければなりません
真皮組織を再生させるためには、真皮内の血流の促進が大切です。血液は真皮に栄養素や酸素を届け、真皮組織を活性化させるからです。また、真皮組織を再生させるためには真皮内のリンパ液の分泌の促進が大切です。リンパ液は、細胞内の老廃物や、死んだ細胞を運ぶ働きをしています。そのほかにも、真皮組織を再生させるためには、真皮内の線維芽細胞の活性化も大切です。線維芽細胞は、真皮を構成するコラーゲンに関わる細胞です。線維芽細胞は肌内のコラーゲンを分解して、弾力のあるコラーゲンをつくります。にきび跡のクレーターは、線維芽細胞の弾力のあるコラーゲンをつくる量が不足しているためにできるといわれています。これらの体内の働きをスムーズにして真皮組織を再生させるためには、真皮の構成物質である栄養素の摂取が重要です。にきび跡のクレーターを解消するためには、バランスの食事や栄養補助食品の摂取などで、皮膚を構成するのに必要な物質である、アミノ酸やビタミン類などの栄養素をバランスよく摂取する必要があります。